口臭のほとんどはお口の中の◎◎が原因です(その1)

ある調査によれば、女性が歯を磨くのは「予防のため」ではなく「口臭が気になるから」という方が多いのだとか。一方、「上司の身だしなみで気になること」に関するアンケートでも、約9割の女性が「口臭・体臭」と答えています。

 

とても関心の高い口臭ですが、ほとんどは「むし歯」や「歯周病」、そしてそれらを引き起こす「細菌」が原因。成人の8割が歯周病だと言われますから、「自分が気づかぬ間に口臭が…」ということもあるかもしれません。

 

食事をしてほうっておくと、「プラーク(歯垢)」ができます。これはただの食べかすではなく細菌が繁殖したもので、その数は1mg中に数十億個ともいわれます。細菌はタンパク質を分解しますが、これは食べ物が腐るのと同じようなこと。つまり、大量の細菌が口の中で腐敗臭を放つわけですから、臭うのも無理ないですね。

本当は怖~い知覚過敏の正体とは(その2)

知覚過敏の隠れたリスクとは・・・

命に関わるかも

歯周病は自覚症状が少ない病気。つまり知覚過敏になるほど歯ぐきが下がっているということは、すでに歯周病がかなり進行している証拠。放置すれば次第に歯を支える骨がとけ、最後には歯が抜けてしまいます。さらには、歯周病は心筋梗塞や糖尿病に影響を与えることもわかっています。

意外なところが削れてくる

歯ぎしりをしているとだんだん歯のエナメル質が削れ、象牙質が露出します。また、食いしばりなどによっては、歯の根元がえぐれてしまうことも(くさび状欠損)。これも、根本的な原因を取り除かないと、いずれ歯が折れてしまうなど重大なトラブルにつながります

テレビCMなどで知覚過敏用の歯みがき粉などを見かけます。しかし、症状を抑えるだけでは大きなトラブルを見過ごす可能性もありますので、歯がしみたらまずは歯科医院にご相談ください。

歯と歯ぐきのクリーニング B.D.Rチップを使います

歯周病の予防、治療には正しい歯ブラシの方法で毎日歯垢(バイオフィルム)の除去を実行することです。

しかし磨きにくい場所や歯周ポッケトの深くなった場所などのブラッシングは簡単ではありません。

そこで、当院では1~3か月ごとにB.D.Rチップを使って歯周ポケット内のバイオフィルムを破壊、歯石を除去することにより、歯と歯ぐきの健康の維持をサポートしています。

B.D.Rチップとは細かい振動で歯石をとる治療器に装着し、通常歯石をとる強さの100分の1程度のやさしい振動でバイオフィルムを破壊していきます。

やさしい振動なのでほとんど痛みはありません。

また、その細い形状により歯ブラシの毛先、手用の器具で届かない部位にも到達します。

バイオフィルムを破壊することを目的としているため、チップに刃は付いていません。

また、チップ先端からの薬液によって洗浄しながら処置を行います。

p-maxpluschusuiスプラソンP-MAX多目的超音波治療

BDR(1)TK1-1SB.D.Rチップ

BDR(2)歯周ポケットに挿入、バイオフィルムを破壊

BDR(3)大臼歯(奥歯)の内側も簡単に届きます

 

 

 

 

 

歯磨きをちゃんとしているのになぜ、歯周病になるのか?

歯磨きをちゃんとしているのになぜ、歯周病になってしまうのでしょうか?

歯磨きを丁寧にされても、歯の間や歯ぐきとの境など歯ブラシが届きにくい箇所はどうしても磨き残しができ、歯垢(プラーク)をためる原因となります。
とくに歯周ポケットの奧までは歯ブラシは届かないので、磨くことができず、プラークがたまり、歯肉の炎症をひき起こす原因となります。
噛み合わせが悪くて歯ぎしりやくいしばりがあったり、喫煙、ホルモンや栄養バランスが悪いことなども影響します。
糖尿病も歯周病の進行を早めます。

歯周病の治療はどんなことをするのですか?

歯周病の治療の基本は歯周病の原因となる細菌を徹底的に除去することです。
同時に細菌が留まりにくくなるように口内環境を改善することです。
そのため歯科医院では歯の表面ばかりでなく、歯肉の内側の部分(歯周ポケット)に付着した歯石と細菌も除去します。
この治療をスケーリングといって専用の器具を使って取り除きます。
歯周ポケットが深い場合は麻酔をして歯の根の奧にこびりついた歯石と細菌を除去し、表面をきれいにします。
これをルートプレーニングといいます。
こうした治療法を歯周基本治療といいますが、これで治らない場合は歯周外科治療の一つであるフラップ手術を行いなす。
歯ぐきを切開して歯の根元を露出させた状態でそこに付着してい歯石や細菌、汚れを取り除く治療です。
こうして細菌を含む汚れを除去したあとは定期的な検診とクリーニングによって歯と歯肉を健康な状態に保ちます。
→詳しくはこちらのページもご覧ください

歯周病と関連する全身疾患

歯周病原性細菌によって歯周組織に炎症が起き、深い歯周ポケットが形成されるような状態になると、歯周ポケットと呼ばれる溝から生体内に侵入した細菌そのものや細菌由来の病原因子に加え、炎症の場で作られる物質(サイトカイン)が歯肉の血管を通じて血液に流れ込みます。
これにより全身の組織や臓器に何らかの影響を与えると考えられています。
近年、さまざまな研究結果から、歯周病が多くの疾患に影響を及ぼし、その発症や進行のリスク因子になることが明らかにされています。

歯周病と関連があると言われている主な疾患を挙げてみます。

 

メタボリックシンドローム(糖尿病、肥満、高血圧、高脂血症)
脳血管疾患(脳梗塞 )
心臓疾患(心筋梗塞、細菌性心内膜炎)
骨粗鬆症
誤嚥性肺炎
ピロリ菌感染胃疾患
妊娠トラブル(早産、低体重児出産)
骨粗鬆症
関節炎
腎炎
皮膚疾患
発熱
パージャー病(中年喫煙男性に多い)

 

このように、お口の健康が損なわれることが体全体へと影響していきます。
定期的な検診やクリーニングで、お口の中を健やかに保ちましょう。

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(引用 オーラルヘルスと全身の健康 / P&G Professional Health)

歯周病は全身疾患です

歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。

口の中に細菌が定着すると、炎症が起こり、歯ぐきが赤くなったり、腫れたりします。

この炎症が継続して起こると、歯周組織(歯ぐき、歯槽骨など)が破壊され、最後には歯が抜け落ちてしまいます。
現在でも歯周病の予防と治療の最大の目的は、歯が失われることを防ぎ、お口の機能を維持することです。

しかし近年、歯周病はお口の中だけに限られた感染症ではなく、
全身疾患や全身の状態に影響を及ぼすことが明らかになり、
全身の健康を守るためにもお口の健康が重要であると認識されるようになってきました。

すなわち歯周病は、全身の健康を脅かす決して侮れない疾病であるということです。

小倉歯科診療所では、悪くなる前に病気のリスクを見つけ出し、口の中の状態を改善することでむし歯と歯周病になりにくくします。
「悪くなってからの治療」ではなく、「悪くならないための予防」で健康な歯で楽しい人生を送るお手伝いをさせていただきます。