歯の根の治療(3)

最後までしっかり治療しましょう!

 

「根管治療」は途中で中断してしまう患者さんが多い治療のひとつでもあります。たしかに精細な動きで音もないため「地味」に見えるかもしれませんが、もし根管内に細菌を取り残せば、確実にあとで病気を引き起こします。そのとき、歯を残せる保証はありません。「根管治療」は保険でできる貴重な温存治療です。豊かな食生活を生続けるためにも、ぜひ最後まで治療を受けてください。

 

海外ではすぐ抜歯!?

日本では「根管治療」を保険でうけることができます。しかし、これはとても珍しいことで、多くの国では「自由診療」になります。その額、10万円以上ということも…。つまり、海外では費用の問題から「根管治療」ではなく、より費用のかからない「抜歯」が選択されることも一般的です。

 

 

 

歯の根の治療(2)

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図のように根管は太くてまっすぐに見えますが、実際には0.5㎜以下と細く、さらに曲がっていたり、枝分かれしていたりすることも珍しくありません。もちろんはっきりと見えるわけではありませんから、実は「根管治療」はとても緻密で難しい治療なのです。

歯の根の治療(1)

神経は取った後が大事!

むし歯が進行して神経がむし歯菌に侵されると、ひどい激痛におそわれ、神経を取り除く治療が必要になります。しかし、神経は図のように「根管」と呼ばれる歯の根っこに入っています。そのため、むし歯菌がこの根管全体に広がっている可能性があり、単に神経を取るだけでは、またむし歯になってしまいます。そこで根管をしっかり掃除し、さらに薬を詰めやすくするため、形を整えなければなりません。それが「根管治療」です。

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梅雨シーズン到来

梅雨前線も北上中、湿度が高くなるシーズンの到来です。湿度といえば、キッチンの塩や砂糖が固まってしまうのが困りものですね。塩が固まる原因は湿度の変化。一定の湿度なら固まりませんが、湿度が上がると溶け、その状態から乾燥すると今度は結晶化し、これを繰り返すことで塊になるというわけです。一方で砂糖は乾燥で固まります。砂糖は作る工程の最後で、吸湿性の高いシロップを振りかけることでサラサラを保っていますが、これが蒸発すると塊になります。

 

対処方法は、塩なら湿気を取り除くこと。電子レンジで加熱したり、炒った米を容器に入れると予防にもなります。砂糖は反対に湿度を加えます。湿らせたコットンなどを容器フタの裏側に貼ると数時間でサラサラになり、ちょっと感動しますよ。ただし感動したところで、砂糖がむし歯菌の好物であることには変わりません。ジメジメの季節こそ、お口のケアをしっかりとして、爽やかな毎日をお過ごしください。