年々増えている口腔がん(2)

早期発見が鍵 定期的にセルフチェックを!

 

口腔がんはお口の一部を切除するなど、食事や会話などに直結するので、後遺症が少ないことはとても重要です。実は口腔がんは、初期症状のうちに治療すれば完治する可能性が高く、後遺症も少なく済みます。そこで大切なのが「セルフチェック」。内臓と違い、お口は自分でもチェックできますので、ぜひ月に一度はチェックしてみてください。

 

セルフチェックリスト

 

□2週間以上治らない「口内炎のようなもり上がった傷」や「ザラザラしたただれ」がある

□「硬いしこり」がある

□舌や歯ぐきが「赤」や「白」に変色している

□歯ではなく、舌や歯ぐきが食事中にしみる

□舌が動かしづらい、しびれがある、のみこみにくい

 

これら一つでも当てはまったらすぐにご来院ください。

年々増えている口腔がん(1)

がんといえば様々な部位に発症しますが、実はお口の中にも「口腔がん」と呼ばれるがんができます。その数は毎年増え続けており、30年前と比較しておよそ3倍にも。10年以内には1万人を超えるといわれています。

5年生存率60%

口腔がんの年生存率は胃がんの64.6%を下回る60.2%(国立がん研究センター調べ)。言い換えると40%もの方が5年以内に亡くなっていることになります。その原因の一つが「発見の遅れ」です。日本では欧米の先進国に比べ「口腔がん検診」がまだまだ普及しておらず、見つかったときには進行しているケースが多いため生存率も低くなっています。

舌癌舌がん

歯肉癌歯肉がん

引用:東京歯科大学口腔がんセンターパンフレット

 

10月になりました

yjimageソリダスター

 

10月は夏の暑さも和らぎ、着るものにも変化が出て来る頃ですね。日本の秋の衣替えといえば多くの地域で10月1日となりますが、皆さんは衣替えはもうお済みですか?衣替えは習慣なので無理にするものではありませんが、学生さんの多くは設けられた期間内に制服を変えることになるかと思います。

 

さて、衣といえば「歯に衣(きぬ)着せず」という言葉がありますが、歯にも実際に「衣」のような「細菌がつくった膜」がついてしまうことをご存知でしょうか?

この膜は「バイオフィルム」と呼ばれ、あの「排水口のヌメヌメ」と同じ構造をしています。これはむし歯や歯周病などの原因になり、歯科でなければ完全に取りきれない厄介者です。

 

歯を守るには、定期的な「衣替え」ならぬ「衣はがし」がとても大切ですので、ぜひ当院にお任せ下さい。お口の健康に関して気になることがありましたら、歯に衣着せず、どんどんご相談ください。