むし歯になりやすい人、なりにくい人、その違いとは?(その3)

むし歯は遺伝するの?

そもそもむし歯を引き起こす細菌の量には個人差があり、多い方は当然むし歯リスクが高いといえます。「むし歯は遺伝する」と言われたりしますが、これは乳幼児期に親の細菌が食事などを通して感染するためで、生まれつきの遺伝ではありません。いずれにせよ、細菌をゼロにはできませんので、日頃のケアが重要なことに変わりはありません。

自分では「磨けている」と思っていても、案外できていない方が多いようです。むし歯予防の第一歩は、日々正しいケアをして、ダラダラ食べる習慣をやめること!さらにはだ液をしっかり出すことも効果的です。詳しくはお気軽にご相談ください。

むし歯になりやすい人、なりにくい人、その違いとは?(その2)

だらだら食べていませんか?

むし歯の原因は「細菌」です。細菌は糖を与えられると酸を作り、簡単に歯を溶かしてしまいます(脱灰-だっかい-)。ところが歯は溶けても、「だ液」の効果によって再び再生します(再石灰化)。つまり、歯は食事のたびに溶けたり戻ったりを繰り返しているのです。

しかし、あめなどを長時間口に入れたり、間食を何度もしていると、再石灰化する暇がなく、再生できないまでに溶けてしまいます。これがまさに『むし歯』です。食後に歯を磨いていても、こうした習慣があると確実にむし歯になります。

ちゃんと鼻で呼吸していますか?喫煙も×

歯を再生させる「だ液」が少ないこともむし歯のリスクを高めます。口呼吸や喫煙はだ液の分泌量を減らします。同様にドライマウス(口腔乾燥症)の方も要注意です。

むし歯になりやすい人、なりにくい人、その違いとは?(その1)

「ちゃんと歯みがきしてるのに、なんでむし歯になったんだろう…」

そんなふうに思ったことはありませんか?一方で、さほど注意していないのに、むし歯になりにくいという人も。この差はどこから生まれるのでしょうか?

こんな習慣は×

むし歯のなりやすさは、実は歯みがきだけでなく、『習慣』によっても大きく左右されます。では「むし歯になりやすい習慣」とはどんなものでしょうか?

次回につづく

 

 

 

 

 

「口腔がん」検診を受けましょう

口腔がんを最も確実に発見できる方法は、定期的に「口腔がん検診」を受けていただくことです。自覚症状として多いのは、痛み・しこり・腫れ・ただれ・出血・歯のぐらつき・口臭など。また、口内炎かなと思っても、それが2週間以上治らないようであれば、口腔がんの可能性もありますので、早めに受診してください。口腔がんはとにかく早期発見が大切。なにか気になることがあれば、いつでもご相談ください。

増加する「口腔がん」の基礎知識

およそ年間7000人がかかり、3000人が命を落としているとされる「口腔がん」。その患者数は30年前に比べ3倍増。しかも、今後も増え続け、10年後には1万人を超えると言われています。

「口腔がん」とは舌、唇、歯ぐきなど、お口の周辺にできるがんの総称。最も多いのは「舌がん(ぜつがん)」で口腔がんの5割以上を占めます。口腔がんは5年後の生存率が60%~80%といわれており、がんの中では比較的生存率が高い方といえます。しかし、進行してしまうと、お口周辺に大きな手術が必要となり、舌を切除したり、あごの骨を削ったりする必要があります。こうなると、食べることが困難になったり、顔の見た目にも大きな影響があります。早期発見がとにかく重要です

本当は怖~い知覚過敏の正体とは(その2)

知覚過敏の隠れたリスクとは・・・

命に関わるかも

歯周病は自覚症状が少ない病気。つまり知覚過敏になるほど歯ぐきが下がっているということは、すでに歯周病がかなり進行している証拠。放置すれば次第に歯を支える骨がとけ、最後には歯が抜けてしまいます。さらには、歯周病は心筋梗塞や糖尿病に影響を与えることもわかっています。

意外なところが削れてくる

歯ぎしりをしているとだんだん歯のエナメル質が削れ、象牙質が露出します。また、食いしばりなどによっては、歯の根元がえぐれてしまうことも(くさび状欠損)。これも、根本的な原因を取り除かないと、いずれ歯が折れてしまうなど重大なトラブルにつながります

テレビCMなどで知覚過敏用の歯みがき粉などを見かけます。しかし、症状を抑えるだけでは大きなトラブルを見過ごす可能性もありますので、歯がしみたらまずは歯科医院にご相談ください。

夏本番、暑い日が続いていますが・・・

暑中お見舞い申し上げます。夏といえば?スイカに花火…いろいろありますが、「かき氷」も風物詩の一つですね。イチゴ・メロン・レモン・ブルーハワイなど色鮮やかなたくさんの種類がありますが、実は、舌で感じる味は全部同じ。違いは色とにおいだけなんだそうです。ちなみに、かき氷のシロップには合成着色料がたくさん含まれている事が多く、あまり体に良くない原料が使われている場合もあります。食べ過ぎには注意しましょう。

また、暑い夏、つい甘いジュースやアイスばかり口にしていませんか?各地で夏祭りや花火大会などが行われていますが、こういったイベントでも、わたあめやりんご飴などの甘~い誘惑がたくさん。夏は何かと甘いものを口にする機会が多いのかもしれませんね。まだまだ暑い日は続きます。バランスのとれた食事や睡眠、もちろん歯磨きもしっかりして体調管理を。日本の暑い夏を乗り切りましょう!