歯のつめもの、かぶせものに使われる素材(2)

ゴールド

見た目は白くないので前歯には使えませんが、柔軟性があり、精度高く、自分の歯にぴったりと装着できます。自然の歯と同じくらいの硬さなので、周りの歯を痛めるリスクも最小限。しかも、金属アレルギーになりにくいという特徴もあります。ただし金ですので材料費が高くなります。

 

ジルコニア

セラミックは強い衝撃に弱いため、それを補うために金属をベースにしてその上にセラミックを焼き付けるという方法があります。しかしこれでは内側の金属が黒く影になってしまい、美しさが半減。そこで近年、金属の代わりに使われているのが、真っ白でとても硬いジルコニアです。ジルコニアをそのまま使うこともできますが、透明感が少ないため表面にセラミックを焼き付けるのが一般的です。また、材料・製作に費用がかかります。

 

これら以外にも、保険診療で使われる「金銀パラジウム合金」(いわゆる銀歯)、セラミックとプラスチックを混ぜた「ハイブリッド」、ゴールドとプラチナでできた「白金加金」など様々なものがあります。それぞれ特徴をもった素材ですので、つめものやかぶせものを製作する際はじっくり考えて決めましょう!ご不明な点はいつでもご相談ください。

 

歯のつめもの、かぶせものに使われる素材(1)

歯は一度削ってしまうと、元に戻ることはありません。そのため、歯を修復するために「つめもの」や「かぶせもの」を作る必要があります。実はこれらにはいろいろな素材があり、成分などで細かく分類すると何十種類以上にも!そこで、代表的な素材の種類と特徴を解説したいと思います。

 

プラスチック

加工がしやすく、安価で製作できます。しかし、プラスチックのお皿で想像できるように、着色しやすかったり、傷や摩耗に弱く、雑菌を引き寄せるという弱点があります。

 

セラミック

お皿でおなじみの「陶材」を歯科用に強化したものです。お皿の表面がピカピカしているのと同様、白くて美しい色と透明感があります。

プラスチックと比べると、その質感の差は小さくなく、「自然の歯よりも美しい」と感じる方もいるほどです。ただし、強い衝撃に弱く、製作費がかかるといった面もあります。

 

「歯と口の健康週間」始まりました

6月の雨の中、きれいに咲き誇るアジサイの花はとても美しく、見ていて飽きることがないですね。ところで、アジサイの葉の上でのんびりしているカタツムリですが、よくコンクリートのブロック塀などに集まっていることがありませんか?実はあれ、コンクリートを食べているそうなんです。

 

カタツムリの背中の丸い殻は石灰質でできており、維持・成長するために炭酸カルシウムを摂取する必要があるのだとか。その成分がコンクリートに含まれているのです。ちなみに、歯舌(しぜつ)と呼ばれるおろし金のような舌でガリガリと食べているそうで、その歯のようなものは1万本以上あるというのですから驚きです。

 

毎年6月4日~10日は「歯と口の健康週間」です。今年の標語は 「おいしい」と 「元気」を支える 丈夫な歯。人間もカタツムリ同様、元気を支えるのは丈夫な歯です。歯は一度失ってしまうと2度と戻ってきません。毎日のケアを大切にしましょう。