歯周病原性細菌によって歯周組織に炎症が起き、深い歯周ポケットが形成されるような状態になると、歯周ポケットと呼ばれる溝から生体内に侵入した細菌そのものや細菌由来の病原因子に加え、炎症の場で作られる物質(サイトカイン)が歯肉の血管を通じて血液に流れ込みます。
これにより全身の組織や臓器に何らかの影響を与えると考えられています。
近年、さまざまな研究結果から、歯周病が多くの疾患に影響を及ぼし、その発症や進行のリスク因子になることが明らかにされています。
歯周病と関連があると言われている主な疾患を挙げてみます。
●メタボリックシンドローム(糖尿病、肥満、高血圧、高脂血症)
●脳血管疾患(脳梗塞 )
●心臓疾患(心筋梗塞、細菌性心内膜炎)
●骨粗鬆症
●誤嚥性肺炎
●ピロリ菌感染胃疾患
●妊娠トラブル(早産、低体重児出産)
●骨粗鬆症
●関節炎
●腎炎
●皮膚疾患
●発熱
●パージャー病(中年喫煙男性に多い)
このように、お口の健康が損なわれることが体全体へと影響していきます。
定期的な検診やクリーニングで、お口の中を健やかに保ちましょう。