「健康寿命」と歯の深~い関係 (3)骨折・転倒

骨折・転倒

 

低栄養は筋肉(筋力)にも影響を及ぼします。また、歯を失い噛み合わせが悪くなると、体全体のバランスも崩れてしまいます。「筋力低下」と「不安定なバランス」は当然、転倒・骨折のリスクが高まります。高齢者が骨折すると、そのまま寝たきりになるケースが多いので、注意が必要です。

『健康寿命』を伸ばすことは、幸せな人生にとってとても大切なことです。お口の健康は体全体、人生全体を左右する大切なもの。私たちと一緒に、一本でも多くの歯を守っていきましょう。

 

「健康寿命」と歯の深~い関係 (2)高齢による衰弱

高齢による衰弱

 

歯を失い、食べられないものが増えると、これが低栄養、ひいては全身の衰弱につながります。また、奥歯を全て失った高齢者は、全てある方に比べて動脈硬化のリスクが2倍に高まることが最近の厚生労働省研究班の調査でわかりました。血液サラサラ成分が豊富な緑黄色野菜や魚介類が食べにくく、摂取量が減ることが原因ではないかと言われています。

「健康寿命」と歯の深~い関係 (1)認知症

認知症

 

残存歯や噛み合わせの数が少ない高齢者ほど、脳の記憶や意思・思考をつかさどる部分の容積が減ることが東北大学の研究で判明しています。

 

「噛む」ことは食べるだけでなく、脳に刺激を与えるという重要な役割を担っています。また、意識してしっかり・ゆっくり噛むということも大切です。

「健康寿命」と歯の深~い関係

なんと!この「健康寿命」には残っている歯の本数(=残存歯数)

が大きく関係していることがわかってきました。

介護が必要だということは、健康寿命が終わってしまったということ。

要介護となった原因の主なものは

 

1位 脳卒中

2位 認知症

3位 高齢による衰弱

4位 骨折、転倒

5位 関節疾患

 

です。

実はこの上位5位のうち「認知症」「高齢による衰弱」「骨折・転倒」「残っている歯の本数」と深く関わっています。

 

ご存知ですか?「健康寿命」

日本は世界有数の長寿国です。しかしいくら長生きでも、それが介護が必要だったり、寝たきりの状態だったとしたらどうでしょうか…?

 

そこで最近重要だと言われているのが 「健康寿命」 という考え方です。

 

健康寿命とは、「健康上の問題がなく日常を送れる状態の長さ」をいいます。平成22年の日本人の平均寿命は男性が79.55歳、女性が86.30歳です。しかし、寝たきりや介護を必要として過ごす期間が男性でおよそ9年、女性は13年もあります。つまり『健康寿命』はその分短いのです。

ドライマウスをご存知ですか?(その3)

原因はさまざま・・・

 

ドライマウスの原因はさまざまです。加齢、薬の副作用、喫煙、ストレス、糖尿病、はたまた難病とされるシェーグレン症候群の場合も…。原因を特定して治すのがベストですが、加齢などが原因で対応が難しい場合は、対症療法として「だ液を出すマッサージをする」「ガムを噛む」「マウスウォッシュを使う」などの方法があります。

 

ドライマウスにはいろいろなリスクがあります。

「最近口が乾くなあ…」と思ったら、まずは私たちにご相談を!!

ドライマウスをご存知ですか?(その2)

死因の№1⁉高齢者は十分注意を!

 

だ液が少なくなると、食べ物をスムーズに飲み込みにくくなります。すると誤って食べ物が気道に入りやすくなり、とても苦しい思いをします(誤嚥といいます)。さらにこの時、口の中で繁殖した細菌が一緒に肺に入り込み、肺炎を引き起こします。これを「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」といいます。実は高齢者の直接的な死亡原因のNo.1は肺炎であり、その多くはこの誤嚥性肺炎であるといわれています。

ドライマウスをご存知ですか?(その1)

ドライマウスは別名『口腔乾燥症(こうくうかんそうしょう)』ともいわれ、だ液が減って口が乾燥する症状をいいます。直接的には口が乾いて不快になる程度ですので「たいしたことない」と思われがちですが、実はドライマウスにはさまざまな思わぬ危険性が隠されています。

 

口の中の細菌はさまざまな病気の原因となりますが、ここで非常に重要な働きをしているのが「だ液」です。だ液はそうした細菌の繁殖を抑えるとともに、むし歯になりかけた歯を修復する役割ももっています。

 

つまり、ドライマウス=だ液が減る、ということは、むし歯や歯周病をはじめ、さまざまな病気のリスクが高まることを意味します。

 

また、ドライマウスは口臭の原因にもなりますが、これはだ液が少なくなったため、細菌が繁殖して悪臭を放っているからです。

 

「実りの秋」を迎えました!

心地よい秋の風が吹く、過ごしやすい季節となりました。日本の秋は「実りの秋」。おいしい食べ物でいっぱいです!新米で炊いた栗ご飯やまつたけご飯、サンマの塩焼、秋鮭、甘~い柿…。考えるだけでおなかがすいてきますね。

秋の味覚の代表格の「栗」ですが、待っているのは人間だけではないようで、森の中ではリスやクマ、タヌキなどの動物たちが「ドングリ」を楽しみに待っています。でも、ドングリならなんでも好き!というわけではなく、それぞれちゃんと好みの種類があるそうです。動物たちもなかなかグルメですね。