「口腔がん」検診を受けましょう

口腔がんを最も確実に発見できる方法は、定期的に「口腔がん検診」を受けていただくことです。自覚症状として多いのは、痛み・しこり・腫れ・ただれ・出血・歯のぐらつき・口臭など。また、口内炎かなと思っても、それが2週間以上治らないようであれば、口腔がんの可能性もありますので、早めに受診してください。口腔がんはとにかく早期発見が大切。なにか気になることがあれば、いつでもご相談ください。

増加する「口腔がん」の基礎知識

およそ年間7000人がかかり、3000人が命を落としているとされる「口腔がん」。その患者数は30年前に比べ3倍増。しかも、今後も増え続け、10年後には1万人を超えると言われています。

「口腔がん」とは舌、唇、歯ぐきなど、お口の周辺にできるがんの総称。最も多いのは「舌がん(ぜつがん)」で口腔がんの5割以上を占めます。口腔がんは5年後の生存率が60%~80%といわれており、がんの中では比較的生存率が高い方といえます。しかし、進行してしまうと、お口周辺に大きな手術が必要となり、舌を切除したり、あごの骨を削ったりする必要があります。こうなると、食べることが困難になったり、顔の見た目にも大きな影響があります。早期発見がとにかく重要です