成人の8割は歯周病! (3)

糖尿病の悪化・心臓病の原因になる

 

実は歯周病は糖尿病の悪化や心臓病の原因となるほか、妊婦の場合は低体重児や早産の原因にもなります。近年研究が進むに連れ、これ以外にも歯周病菌が体中に周って全身疾患を引き起こしている実態がどんどん明らかになっています。また、お年寄りの場合は死にも至りかねない誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)の原因にも。

 

「歯周病を治さないかぎり健康にはなれない」…そう言えるくらい全身の健康と密接な関わりがあるのです。

成人の8割は歯周病! (2)

知らぬ間に進行する!

 

比較的若い頃はむし歯が多いのに対し、歯周病は年をとるにつれて歯がグラグラしたり、抜けてしまったりと目立つ症状が出てくる病気。長い時間をかけて悪化するため、気がつくのが高齢の方に多いだけで、30代でも歯周病がはじまっている方は大勢います

 

これは言い換えると、「自覚症状がないまま静かに進行している」ということ。歯周病で歯を失ってしまったお年寄りは、ある日突然歯周病になったのではなく、若い頃からかかっていたことに気づかず放置してしまっていたのです。知らぬ間に進行し、気づいた時にはもう手遅れ。これが歯周病の一番の怖さといえます。

成人の8割は歯周病! (1)

 

テレビなどでも耳にする「歯周病」。名前は知っていても、実際どんな病気なのか知らない方が多いのでは?今回は歯周病の基本知識とお口の中だけにとどまらないその「怖さ」をお伝えしたいと思います。

 

骨が溶け、歯が抜ける・・・

 

歯周病は単に歯茎が腫れたり、出血するだけの病気ではありません。歯を支えている歯槽骨(しそうこつ)を少しずつ溶かし、やがては歯が抜けてしまうことに…。成人が歯を失う原因のNo.1は、実はむし歯ではなく歯周病です!

9月19日は?

今月19日は敬老の日ですね。2015年に内閣府が発表した「高齢者の日常生活に関する意識調査」では、約半数のお年寄りが「食事・飲食」が楽しみである、と答えています。いくつになっても元気に楽しい食事ができるよう、ご自身の歯はもちろん、今回の記事を参考に入れ歯のお手入れもしっかり行いましょう!

秋の足音が聞こえてきました

暑い夏が過ぎ、秋の足音が聞こえてきました。もうすぐ、うるさいほどのセミの声もいつしか秋の虫へと変わり、空にはトンボが飛び交うでしょう。幼い頃、トンボの目を回して捕まえようとした思い出がみなさんの中にもあるのではないでしょうか?

 

私たちの思い出の中にいる、優しいイメージのトンボ。実はハエやチョウなど、生きた虫を捕まえる肉食の虫です。大型のオニヤンマなどは、スズメバチをも捕まえて食べてしまうんだとか!それを支えるのは鋭く発達した大あご。自分の体重分の餌を30分で食べてしまいます。

 

私たち現代人のあごは硬いものをよく噛んで食べていた古代人よりも細くなりました。それにより、歯列不正などの不具合も起きています。このままだと人間は、宇宙人のようにとがった細いあごになってしまうとも言われます。そんなことにならないよう、硬いものもよく噛んで食べる習慣を残していきましょう!