ドライマウスをご存知ですか?(その1)

ドライマウスは別名『口腔乾燥症(こうくうかんそうしょう)』ともいわれ、だ液が減って口が乾燥する症状をいいます。直接的には口が乾いて不快になる程度ですので「たいしたことない」と思われがちですが、実はドライマウスにはさまざまな思わぬ危険性が隠されています。

 

口の中の細菌はさまざまな病気の原因となりますが、ここで非常に重要な働きをしているのが「だ液」です。だ液はそうした細菌の繁殖を抑えるとともに、むし歯になりかけた歯を修復する役割ももっています。

 

つまり、ドライマウス=だ液が減る、ということは、むし歯や歯周病をはじめ、さまざまな病気のリスクが高まることを意味します。

 

また、ドライマウスは口臭の原因にもなりますが、これはだ液が少なくなったため、細菌が繁殖して悪臭を放っているからです。

 

抜歯したまま放置してはいけない4つの理由その(2)

見た目が変わってしまう

歯が移動すると噛み合わせがおかしくなり、片方だけで噛むなど、様々な癖がついてしまいます。すると、抜けた部分の見た目だけでなく、顔全体までゆがんでしまったり、口の周りのシワが増える原因にもなります。

抜歯したまま放置してはいけない4つの理由(その1)

歯を抜いたけど、見た目もおかしくないし食事もできるからそのままで平気?

もしそんな考えでブリッジや入れ歯をせず、抜歯した部分をそのまま放置してしまうと、想像以上に大変なことになります。意外かもしれませんが、1本でも歯がなくなると、両隣の歯が傾いたり、噛み合っていた向かい合う歯が伸びてきたりと、ほんの短期間でたくさんの歯が動いてしまいます。

実はこうして歯が動いてしまうことが、お口の中はもちろん、体全体にも悪影響を及ぼすことになります。

むし歯や歯周病になる

抜歯をしたところは隙間などに食べカスが詰まりやすくなり、また歯ブラシも届きにくくなります。すると、細菌がどんどん繁殖し、むし歯や歯周病を引き起こす原因になります。

口臭のほとんどはお口の中の◎◎が原因です(その2)

「むし歯」「歯周病」と口臭

むし歯になると、歯に穴が空き、そこにプラークが溜まります。また、歯周病になると歯周ポケットの中にプラークが溜まります。プラークは細菌のかたまりです。むし歯・歯周病を放置すると、細菌は繁殖する一方。どんどん口臭もひどくなります。これを抑えるには、治療以外に方法はありません。

 

「舌苔(ぜったい)」と口臭

舌の上に細菌が繁殖して苔のようなもの(舌苔)ができることがあります。これももちろん口臭の原因です。専用のクリーナーもありますが、取り除くのに注意が必要な場合もあるので、まずはご相談ください

 

病気と口臭は、とても密接な関係があります。これら以外の原因もありますので、気になる場合はお気兼ねなく早めにご相談ください。

口臭のほとんどはお口の中の◎◎が原因です(その1)

ある調査によれば、女性が歯を磨くのは「予防のため」ではなく「口臭が気になるから」という方が多いのだとか。一方、「上司の身だしなみで気になること」に関するアンケートでも、約9割の女性が「口臭・体臭」と答えています。

 

とても関心の高い口臭ですが、ほとんどは「むし歯」や「歯周病」、そしてそれらを引き起こす「細菌」が原因。成人の8割が歯周病だと言われますから、「自分が気づかぬ間に口臭が…」ということもあるかもしれません。

 

食事をしてほうっておくと、「プラーク(歯垢)」ができます。これはただの食べかすではなく細菌が繁殖したもので、その数は1mg中に数十億個ともいわれます。細菌はタンパク質を分解しますが、これは食べ物が腐るのと同じようなこと。つまり、大量の細菌が口の中で腐敗臭を放つわけですから、臭うのも無理ないですね。

むし歯になりやすい人、なりにくい人、その違いとは?(その3)

むし歯は遺伝するの?

そもそもむし歯を引き起こす細菌の量には個人差があり、多い方は当然むし歯リスクが高いといえます。「むし歯は遺伝する」と言われたりしますが、これは乳幼児期に親の細菌が食事などを通して感染するためで、生まれつきの遺伝ではありません。いずれにせよ、細菌をゼロにはできませんので、日頃のケアが重要なことに変わりはありません。

自分では「磨けている」と思っていても、案外できていない方が多いようです。むし歯予防の第一歩は、日々正しいケアをして、ダラダラ食べる習慣をやめること!さらにはだ液をしっかり出すことも効果的です。詳しくはお気軽にご相談ください。

むし歯になりやすい人、なりにくい人、その違いとは?(その2)

だらだら食べていませんか?

むし歯の原因は「細菌」です。細菌は糖を与えられると酸を作り、簡単に歯を溶かしてしまいます(脱灰-だっかい-)。ところが歯は溶けても、「だ液」の効果によって再び再生します(再石灰化)。つまり、歯は食事のたびに溶けたり戻ったりを繰り返しているのです。

しかし、あめなどを長時間口に入れたり、間食を何度もしていると、再石灰化する暇がなく、再生できないまでに溶けてしまいます。これがまさに『むし歯』です。食後に歯を磨いていても、こうした習慣があると確実にむし歯になります。

ちゃんと鼻で呼吸していますか?喫煙も×

歯を再生させる「だ液」が少ないこともむし歯のリスクを高めます。口呼吸や喫煙はだ液の分泌量を減らします。同様にドライマウス(口腔乾燥症)の方も要注意です。

むし歯になりやすい人、なりにくい人、その違いとは?(その1)

「ちゃんと歯みがきしてるのに、なんでむし歯になったんだろう…」

そんなふうに思ったことはありませんか?一方で、さほど注意していないのに、むし歯になりにくいという人も。この差はどこから生まれるのでしょうか?

こんな習慣は×

むし歯のなりやすさは、実は歯みがきだけでなく、『習慣』によっても大きく左右されます。では「むし歯になりやすい習慣」とはどんなものでしょうか?

次回につづく

 

 

 

 

 

本当は怖~い知覚過敏の正体とは(その2)

知覚過敏の隠れたリスクとは・・・

命に関わるかも

歯周病は自覚症状が少ない病気。つまり知覚過敏になるほど歯ぐきが下がっているということは、すでに歯周病がかなり進行している証拠。放置すれば次第に歯を支える骨がとけ、最後には歯が抜けてしまいます。さらには、歯周病は心筋梗塞や糖尿病に影響を与えることもわかっています。

意外なところが削れてくる

歯ぎしりをしているとだんだん歯のエナメル質が削れ、象牙質が露出します。また、食いしばりなどによっては、歯の根元がえぐれてしまうことも(くさび状欠損)。これも、根本的な原因を取り除かないと、いずれ歯が折れてしまうなど重大なトラブルにつながります

テレビCMなどで知覚過敏用の歯みがき粉などを見かけます。しかし、症状を抑えるだけでは大きなトラブルを見過ごす可能性もありますので、歯がしみたらまずは歯科医院にご相談ください。

本当は怖~い知覚過敏の正体とは(その1)

もちろん、知覚過敏はむし歯ではありません。でも、油断は禁物!実は知覚過敏は別の「大きな問題」と関係していることが珍しくないのです。

 

歯がしみるのは、歯の神経に刺激が加わるから。神経は、象牙質におおわれていますが、この象牙質には、実は1mm四方に2万以上もの細かい穴があり、この穴を通して刺激が伝わります。

 

象牙質は通常、歯の上部をエナメル質、下部は歯ぐきに守られていますが、何らかの原因で象牙質が露出すると神経に刺激が加わり、しみます。これが知覚過敏です。

 

象牙質が露出する理由として、特に注意したいのは次の2つです

1.歯周病で歯ぐきが下がった

2.歯ぎしりや食いしばりが原因で表面のエナメル質を失った

 

症状を抑えるだけなら、薬を塗ったり、プラスチックで歯の表面をおおう方法もあります。また、自然に象牙質の穴がふさがって痛みがなくなることも。しかしこれでは、もっと重要なリスクを放置することになります

 

次回につづく