二次むし歯とは?(1)

「一度治療したところはもう安心!」と思っていませんか?

 

むし歯治療で製作する「つめもの」や「かぶせもの」は、とても高い精度で作られています。しかし、人工物であることに変わりはなく、時間の経過などによってどうしても「隙間」ができてしまいます。そしてこの隙間にプラークが入り込み、新たなむし歯ができてしまう。これが「二次むし歯」です。このように、実は治療をしたところは安心ではなく、むしろ新たなむし歯ができるリスクが高いのです。

定期検診はなぜ必要?(1)

なんでも噛めるには20本必要

歯は全部で32本。親知らずを除くと28本ですが、イカや煎餅など、硬いものを食べるためには、最低20本は必要だと言われます。しかし、70~74歳の歯の平均本数は20本を下回り、80~84歳ではわずか15本程度。本数が減れば、食べられるものもどんどん減っていきます。そこで、ぜひ若い頃から受けておいてほしいのが『定期健診』です。

 

むし歯は痛みが出てからでは遅い!

むし歯は初期段階では痛みがなく、なかなか気づくことができません。痛みを感じる頃には、神経までむし歯が達していることも珍しくなく、そうなると神経を取らざるをえなくなります。しかし、実は神経は「歯に栄養を送る」という重要な役割も担っています。ところが、神経を取ってしまうと歯に栄養が行き渡らず、もろくなって歯の寿命が短くなってしまいます。つまり、定期健診でまだ痛みのないむし歯を早期に発見できれば、歯の寿命をより長くすることができるのです。

歯のつめもの、かぶせものに使われる素材(2)

ゴールド

見た目は白くないので前歯には使えませんが、柔軟性があり、精度高く、自分の歯にぴったりと装着できます。自然の歯と同じくらいの硬さなので、周りの歯を痛めるリスクも最小限。しかも、金属アレルギーになりにくいという特徴もあります。ただし金ですので材料費が高くなります。

 

ジルコニア

セラミックは強い衝撃に弱いため、それを補うために金属をベースにしてその上にセラミックを焼き付けるという方法があります。しかしこれでは内側の金属が黒く影になってしまい、美しさが半減。そこで近年、金属の代わりに使われているのが、真っ白でとても硬いジルコニアです。ジルコニアをそのまま使うこともできますが、透明感が少ないため表面にセラミックを焼き付けるのが一般的です。また、材料・製作に費用がかかります。

 

これら以外にも、保険診療で使われる「金銀パラジウム合金」(いわゆる銀歯)、セラミックとプラスチックを混ぜた「ハイブリッド」、ゴールドとプラチナでできた「白金加金」など様々なものがあります。それぞれ特徴をもった素材ですので、つめものやかぶせものを製作する際はじっくり考えて決めましょう!ご不明な点はいつでもご相談ください。

 

歯のつめもの、かぶせものに使われる素材(1)

歯は一度削ってしまうと、元に戻ることはありません。そのため、歯を修復するために「つめもの」や「かぶせもの」を作る必要があります。実はこれらにはいろいろな素材があり、成分などで細かく分類すると何十種類以上にも!そこで、代表的な素材の種類と特徴を解説したいと思います。

 

プラスチック

加工がしやすく、安価で製作できます。しかし、プラスチックのお皿で想像できるように、着色しやすかったり、傷や摩耗に弱く、雑菌を引き寄せるという弱点があります。

 

セラミック

お皿でおなじみの「陶材」を歯科用に強化したものです。お皿の表面がピカピカしているのと同様、白くて美しい色と透明感があります。

プラスチックと比べると、その質感の差は小さくなく、「自然の歯よりも美しい」と感じる方もいるほどです。ただし、強い衝撃に弱く、製作費がかかるといった面もあります。

 

夏休み!子供のむし歯注意報 (3)

ルール3 歯科医院に行く

 

そして最後のルールは夏休み中に一度は歯科医院に来ていただくことです。むし歯は痛みだす前に発見できれば、軽い処置で済みます。反対に、痛みが出てからでは神経をとるなど治療も大変になり、さらには歯の寿命も短くなってしまいます。もちろん、フッ素を歯に塗るなどの予防処置も行っています。

 

夏休み明けに痛~いむし歯で歯科医院通い…とならないよう、3つのルールで歯を守ってくださいね。

夏休み!子供のむし歯注意報 (2)

ルール2 キシリトールガムで唾液を出す

 

だ液は歯の修復をしてくれるとても大切なもの。そこで、ガムを噛んでだ液を出せば、それだけ歯の修復力が高まり、さらに口内の細菌を洗い流してくれたりもします。しかし!普通のガムでは糖分が入っているので、逆効果です。

 

そこでオススメなのが、キシリトールガム。キシリトールには甘みはありますが、糖分は含まれていません。それどころか、なんとむし歯菌を弱らせる効果も持っています!だ液の効果と合わせて一石二鳥ですね!

夏休み!子供のむし歯注意報 (1)

普段は規則正しく、学校で決められた時間に給食を食べている子供たち。しかし、夏休みは家で過ごす時間が多く、食習慣が乱れがち。そんな子供たちの歯を守るための3つのルールをご紹介します。

 

ルール1 ダラダラおやつを控える

 

むし歯菌は「糖分」を与えると酸を出し、歯を溶かします。この現象は「脱灰(だっかい)」と呼ばれ、この脱灰が進むとやがてはむし歯となります。実は、これを防いでくれているのが「だ液」です。だ液は、溶けた歯にミネラルなどを補い、歯を再生してくれています。これを「再石灰化」といいます。

 

しかし、再石灰化には「時間がかかる」という弱点があります。つまり、食事後にだ液の力で再石灰化をしようとしている所にアイス(糖分)を食べる…ということを繰り返していると、脱灰ばかりが続き、むし歯になってしまいます。食べる量よりも、間食が多いほうがむし歯になりやすいのです!夏休みは不規則に間食をしがち。毎食後、きちんと歯を磨いて「ダラダラおやつ」を控えることがむし歯予防の第一のルールです。

 

 

 

親知らず、なんのためにあるの?

「親知らず」。きちんと機能することが少ないのに、そもそもなんのためにあるのでしょうか?実は、硬いものを良く噛んで食べていた古代は前から8番目の歯である親知らずもちゃんと使って食べていました。しかし、時が経つに連れ、調理された柔らかい物を食べるようになり、噛む回数が減ったことで顎が小さくなってしまいました。そして、ついには親知らずが生える場所がなくなってしまったのです。人間の進化の過程で、親知らずの存在意義が小さくなってしまったんですね。

 

4月は歓迎会やお花見など、楽しいお酒や食事の席が多い月です。しっかり楽しんだ後はしっかり歯磨きをして、健康なお口を保ちましょう!

今年も花粉が飛び始めました

ここ徳島市でも花粉が飛び始めました。

いまや日本人の4人に1人が花粉症と言われます。今の時期、鼻づまりに悩んでいる方も多いのでは。実はこの鼻づまりのせいで歯周病やむし歯になりやすくなることをご存知ですか?鼻がつまる→口呼吸になる→口腔内が乾燥→細菌の繁殖を抑えるだ液が減りむし歯菌・歯周病菌が増える…。このような流れで、お口の中の状態が悪化していきます。春が終わってほっとしてみたら、お口の中がボロボロだった…ということのないようにしたいですね。