妊婦さんは危険がいっぱい(3)

妊娠性エプーリス

 

妊娠16週前後から歯ぐきにできる「良性の腫瘍」です。

赤く腫れて出血もしますが、出産と共に消えていきます。

しかし、悪化して出血などが多くなると、やはり早産や低出生体重児の

原因となりますので、「なんか腫れてるかな?」と感じたら

早めに来院してください。

 

妊婦さんは危険がいっぱい(2)

むし歯リスクも増!

歯が痛いままの出産はつらい!

 

女性ホルモンの増加で唾液の性質が変わってしまったり、

つわりでしっかりブラッシングできない、食事の回数が増えるなど、

妊娠中はむし歯のリスクも高まります。

妊娠8ヶ月を過ぎるとお腹が大きくなり、治療が難しくなってきますので、

早期発見、早期治療が重要です。

妊婦さんは危険がいっぱい(1)

50%が歯周病に!!

早産や低出生体重児のリスク増

 

実に妊婦さんの約半数が、歯ぐきの腫れや出血を伴う

「妊娠性歯肉炎」という歯周病にかかってしまいます。

女性ホルモンの分泌量の増加やつわりでしっかり歯みがき

できなくなることが原因です。

喫煙、飲酒と同じように、この歯周炎が重症化すると、

早産や低出生体重児につながりますので、十分な注意が必要です。

だ液の大切な働き(2)

細菌の侵入をブロック

お口には様々な病原菌が入ってきます。だ液には殺菌・抗菌作用があり、

こうした病原菌の侵入をブロックしてくれます

 

飲み込むのを助ける

だ液がなければ、食べ物が柔らかくならず、さらにお口やノドからも潤いがなくなり

飲み込むことができなくなります!

 

消化促進

だ液には、アミラーゼという消化酵素が含まれており、でんぷんを糖に分解するこ

とで体内への吸収を助けます

 

粘膜を守る

柔らかい粘膜はとてもデリケート。硬い歯や、熱いお茶などで

粘膜に傷がつかないよう、だ液が守っています!

だ液の大切な働き(1)

口臭を抑える

だ液が食べかすや細菌を洗い流してくれることで、お口が清潔になり

口臭を防いでくれます

 

おいしく食事ができる

実は、食べ物の味は舌にのせるだけではわかりません。味成分がだ液と混ざることに

より、はじめて味を感じることができるのです

 

がんを防ぐ

液の中に含まれる「ペルオキシダーゼ」には食品添加物や魚の焼け

焦げなど、発がん性物質の作用を抑える働きがあります

 

アンチエイジング

だ液の中に含まれる「パロチン」は成長ホルモンの一種で、歯や骨の再石灰化

を助け、さらに肌の新陳代謝を促します

 

こんなに凄い だ液パワー!(2)

だ液の力で自分を守れ!

 

清涼飲料水など酸の強いものを口に入れると、あっという間に歯が溶けやすい状態になります。しかし、そうした危険から歯を守っているのがやはり「だ液」。だ液には酸を中和する「緩衝能(かんしょうのう)」と呼ばれる力があり、口の中を中性に保とうとしてくれます。梅干しなど、酸っぱいものを食べるとだ液があふれ出てきますが、これは脳が「歯を守れ!」と指令を出しているのですね。

 

さらにだ液には、むし歯や歯周病をはじめ、口から入り込もうとする様々な病原菌の繁殖を抑えたり、殺菌する役割も。だ液は私たちの体をいろいろな病気から守っているのです。

こんなに凄い だ液パワー!(1)

だ液は普通の成人で1日に1.5リットルも出ると言われています。なぜだ液はこんなにたくさん出るのか?実はだ液は、私たちが生きていくために欠かすことのできない、様々な役割を持っています。

 

だ液がなかったら、歯はすぐにボロボロになります!

ちょっと驚くかもしれませんが、私たちの歯は食事のたびに「むし歯菌」が出す「酸」によって溶かされています!これを「脱灰(だっかい)」といい、「むし歯」はこの脱灰の状態が続くことでなってしまうのです。

 

しかし、あるものの作用で、なんと溶けた歯が再生(再石灰化)します!そう、その「あるもの」こそが「だ液」なんです!「だ液」はカルシウムなどのミネラルを含んでおり、その力で歯の再石灰化を行います

 

皆さんのお口を守る「歯科衛生士」とは? (3)

仕事しながらでも取れる!

 

歯科衛生士になるには、高校を卒業後、歯科衛生士学校に通い卒業資格を得る必要があり(3年制の専門学校、もしくは4年制の大学で学びます。一部の学校には夜間部もあります)、そのうえで、国家試験に合格する必要があります。

 

これからもますます高齢化が進むなかで、多くの方が一生豊かな食生活を送るためには、歯科医師だけでなく歯科衛生士の力が絶対に欠かせません。また、歯科衛生士は「仕事」としてみても一生続けられるプロフェッショルな職業でもあるので、興味があればぜひ目指してみてはいかがでしょうか?ちなみに、女性だけの仕事と思われていますが、男性でもなれる職業です。

皆さんのお口を守る「歯科衛生士」とは? (2)

不況でも引く手あまた

 

今、歯科衛生士は人材がとても不足しています。例えば、世間は不況で仕事がなく、一般企業では一人あたり0.5社しか求人がないと言われていた数年前でも、歯科衛生士の新卒に対しては10医院以上からの求人があることも珍しくありませんでした。そんな魅力たっぷりの歯科衛生士ですが、どうしたらなれるのでしょうか?

皆さんのお口を守る「歯科衛生士」とは? (1)

「歯科衛生士」は国家資格なのです!

 

歯科では『歯科医師』だけが治療を行うと思われがちですが、実は『歯科衛生士』も患者さんのお口を触ることを許されている“国家資格”の保有者です。

『歯科衛生士』は医師の治療サポートや歯磨きなどの保健指導、そして歯周病治療や予防のためのクリーニングといった、患者さんに直接施術することが許されています。